握り皮の換え方

1.
 弓の弦をはずして、握り皮をはがしていきます。
 当てゴムを折らないように注意しながらやりましょう。
 また、当てゴムが取れた場合は、
 木工用ではなく、ゴム系ボンドでつけましょう。 
2.
 外れました。
 新しい握り皮を用意しましょう。

 柄は自由ですが、あまり派手なものは使わないようにしましょう。
 審査に悪影響を及ぼします。
 単色の紫色は、将軍様専用色となっているため小笠原流では使えません。
 傷が少ないもの、厚みにばらつきが無いものを選びましょう。
 はがした握り皮は燃やせないゴミです。
3.
 前の握り皮の接着剤カスをとりましょう。
 でも、絶対削っちゃだめです。
4.
 握り皮を仮巻きします。
 接着剤を使わずに、
 外竹の右角(弓の的側で、矢が通る側)から巻いてみます。
5.
 ぐるぐるぐるぐる。
 隙間が出来ないように、軽く引っ張りながら。
6.
 必要な位置まで巻いたら、そこに印をつけます。
 写真の場合は、近くに鉛筆が無かったので爪で(笑)。
 だいたい当てゴムの下端から5ミリぐらい。
 少し余裕を見ておくとよいでしょう。
7.
 つけた印を参考に、もともと切れている部分と平行になるように線を引きます。
 一度切ると、減らせても増やせませんから。
8.
 線が引けました。
9.
 線にあわせて切ります。複数回ではなく、一切りにしましょう。
 段差が出来にくくなります。
10.
 もう一度、ボンドなしで巻いてみます。
 終わりの部分がきれいに水平になるように、微調整しましょう。
11.
 ボンドを塗ります。弓に塗ります。
 薄くまんべんなく。
 クスネを使う場合は握り皮に、ボンドの場合は弓に塗ります。
12.
 仮巻き時と同じように、軽く引っ張りながら巻きます。
 撮影の都合上、まだボンドが多い状態で巻き始めていますが、
 実際にはこのあとさらに薄くのばしました。
 湿らせたタオルを近くに置いておくと、
 指についたボンドがすぐにふき取れて良いです。
13.
 どんどん巻きます。ゆっくりしてるとボンドが乾いてしまいます。
 二重になったり、間があいたりしないように注意します。
 撮影の都合上片手ですが、両手でやらないとうまくいきません。
 左手で上を押さえ、右手で巻く感じです。
14.
 上端と下端はボンドがつきにくいので、爪楊枝で補充したりして、
 きちんとくっつけます。 
15.
 完成です。
 十五の段階でなるべく失敗しないのが理想ですが、
 もし微調整したいときは、
 強くは動かさずにゆっくりと力を加えてボンドの上をずらします。

 貼り付け終わったら、間違っても、すぐに強く触らないように。
 ぐちゃっとズレます。
 一日放置がよいでしょう。

 文・写真 : 宮崎晴基 (第38代目新人指導)